紀元前485年頃〜紀元前410年頃
ギリシャ
真理は人それぞれ。価値観は、人それぞれ違ってるよ。と言う結論。
当時のヨーロッパは、狩猟から農耕に切り替わり、人口が爆破的に増え、村から町に、町から都市に変遷。
都市はさらに大きくなり、他の地方都市と交わる。
今まで、遠方で出会う事のなかった人と、交わるようになる。
当然、遠方の都市は文化が違う。信じていた神様の教えも違う。
当時の人たちは愕然とした。何が正しいかなんて、住んでいる場所や時代や人によって変わると、気付いた。
そこで当時、プロタゴラスは「人間は万物の尺度である」と、唱えた。
議論で打ち負かす為に、どんな酷いと思える事も、伝え方で素晴らしい事として伝える事が出来る。また素晴らしい事も酷い事として見せかける事が出来る。
例えば、小さい国を奴隷とするために占領したいと言うことも、小さい国を助ける為に、統治したいと伝えれば、正義感を持って、国民を巻き込む事が出来る。
プロタゴラスの哲学は、議論に勝つ為の技術として、重宝された。